村上龍おすすめ代表作品10選|デビュー作から新作まで紹介

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村上龍 おすすめ作品

日本を代表する小説家、村上龍

1976年に衝撃のデビュー作が芥川賞を受賞し、それ以降現在まで一線で活躍し続ける。

人間の破滅的な葛藤、政治経済、社会問題、ホラーサスペンス、多岐に渡るジャンルで数多くの名作を残している。

本記事では、村上龍のおすすめの代表作10選を紹介しています。

▼目次をタップすると全作品が表示されます。

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①『限りなく透明に近いブルー』

■芥川賞史上売上げ1位 衝撃のデビュー作

発表時期   1976年(昭和51年)   
ジャンル中編小説
受賞芥川賞

■作品紹介
革新的な作風で文学界に衝撃を与えたデビュー作。芥川賞史上1位の売上げを記録。

村上龍が実際に体験した、米軍基地がある福生市での出来事が、詩的で暴力的で性的な文章で描かれる。

■あらすじ
主人公のリュウは、米軍住宅で仲間たちと退廃的な生活を送っている。ドラッグ、黒人との乱行パーティ、ロックのレコード。そんな刹那的な快楽に暮れるリュウには、自分を抑圧する巨大な鳥の存在が見えている・・・?

村上龍の世界観を知るに相応しい、1冊目に読むべき作品!

②『コインロッカー・ベイビーズ』

■最高傑作と名高い3作目の長編小説

発表時期   1980年(昭和55年)   
ジャンル長編小説
受賞野間文芸新人賞

■作品紹介
『限りなく透明に近いブルー』で衝撃のデビューを果たした村上龍が、3作目にして確固たる才能を示した最高傑作の長編小説。

社会問題となった幼児遺棄をテーマにした暴力的な世界観は、アニメや漫画など他ジャンルにも多大なる影響を与えた。

■あらすじ
コインロッカーに遺棄されたハシとキクは、奇跡的に救出され、里親の元で育てられる。やがて内省的なハシは芸術の道で葛藤し、暴力的なキクは人類を滅ぼす神経兵器を求めて疾走する。彼らは心のコインロッカーを破壊して自由になれるのか?

③『愛と幻想のファシズム』

■『コインロッカー・ベイビーズ』と並ぶ傑作

発表時期   1987年(昭和62年)   
ジャンル長編小説(上下巻)

■作品紹介
『コインロッカー・ベイビーズ』と並ぶ最高傑作。のちの村上龍の作品でも度々描かれる政治経済をテーマにした長編小説。

■あらすじ
世界恐慌の時代、危機的な状況に陥った日本に、カリスマ独裁者トウジが現れる。トウジは相方のゼロと手を組んで政治結社を立ち上げ、大衆の支持を集める。アメリカが指揮する多国籍企業集団に日本が支配されるのを防ぐべく、トウジとゼロの革新的な政治経済の奮闘が始まる。果たして日本は米露と並ぶ地位を獲得できるのか?

庵野秀明は本作に感化されて、「新世紀エヴァンゲリオン」の登場人物の名前を本作から拝借している。

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④『69-sixity nine-』

■村上龍の高校時代を描いた青春自伝小説

発表時期   1987年(昭和62年)   
ジャンル長編小説

■作品紹介
過激でアングラな内容が多い村上龍の作品群で、珍しく軽快でポップな青春小説。

全共闘の時代に高校生活を送った村上龍の、破茶滅茶な実体験が自伝的に描かれる。

■あらすじ
ベトナム戦争と学生運動に揺れる1969年。佐世保に住む高校3年生のケンは、政治的思想ではなく、楽しいことをしたい、女にモテたいという願望から、友人たちとバリケード封鎖を決行し、さらには前衛的なフェスティバルの開催を企てる。果たしてケンは、フェスティバルを成功させ、マドンナの松井和子をものにできるのか?

『限りなく透明に近いブルー』で挫折した人でも、本作なら楽しく読めるかも?

⑤『五分後の世界』

■村上龍が傑作と自賛する戦争ファンタジー

発表時期   1994年(平成6年)   
ジャンル長編小説

■作品紹介
『愛と幻想のファシズム』にも通づる、政治や戦争をテーマにしたファンタジー小説。作者本人が「最高のものになった」と自賛するのも納得、1位2位を争う面白い作品。

■あらすじ
箱根でジョギングをしていた主人公は、ふと気がつくと見覚えのない場所に迷い込んでいた。そこは五分のずれで生じた、もう一つの歴史を辿る日本だった。その世界線では、日本は第二次世界大戦以降も米国と戦争を続けていた。もし日本が降伏していなかったらどんな歴史を辿っていたのか?

2年後には続編『ヒュウガ・ウイルス』が発表された。政治経済ファンタジー系の作品群が好きな人はぜひチェックしてください!

⑥『ラブ&ポップ』

■援助交際の実態を描いた社会派小説

発表時期   1996年(平成8年)   
ジャンル長編小説

■作品紹介
1990年代に社会問題となった女子高生の援助交際をテーマに描いた作品。1998年には「新世紀エヴァンゲリオン」の監督である庵野秀明によって映画化された。

■あらすじ
女子高生の祐美は、夏休みに海に行く準備として、友人たちと水着を買いに出かける。そこで偶然見つけた12万円のトパーズの指輪がどしても欲しくなり、援助交際でお金を稼ぐことに決める。その日のうちに3人の男と会う約束をした祐美は、怖い経験をすることになる・・・

『69』と同様に日常を舞台にした読みやすい作品です。映画もかなりおすすめです!

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⑦『オーディション』

■世界中を震撼させたサイコホラー小説

発表時期   1997年(平成9年)   
ジャンル長編小説

■作品紹介
村上龍の作品群でサイコホラーに位置する代表作。2000年には三池監督によって映画化され、各国の映画祭で途中退出者や体調不良者が続出した。今でも世界のホラー映画ランキングで上位にランクインする。

■あらすじ
ビデオ制作会社に勤める主人公は、映画制作のオーディションという建前で再婚相手を探す。応募してきた1人の女性に魅了された主人公は、本格的に交際を始めるが、次第に女性の恐ろしい本性が露わになる・・・

ファンタジー系の暴力性とは違う、人間の狂気が描かれるので注意してください。

⑧『イン・ザ・ミソスープ』

■歴史的残虐事件と重なり話題を呼んだ作品

発表時期   1997年(平成9年)   
ジャンル長編小説
受賞読売文学賞

■作品紹介
『オーディション』と同じく、サイコホラー/サスペンス系の代表作。連載中に神戸連続児童殺傷事件が発生し、作品の内容と重なり話題となった。

■あらすじ
風俗店のアテンドをする主人公は、アメリカ人観光客のフランクを担当することになる。だがなんとフランクは、最近発生した酷い殺人事件の犯人だった。フランクの恐ろしい過去が明かされると同時に、日本人に痛烈なメッセージが放たれる。

『オーディション』と同様に、人間の狂気的なホラーが描かれるので注意必須!

⑨『希望の国のエクソダス』

■社会に絶望した中学生が日本独立を企てる

発表時期   2000年(平成12年)   
ジャンル長編小説

■作品紹介
『愛と幻想のファシズム』の系譜を受け継ぐ政治経済ファンタジー。またしても絶望的な日本社会を村上龍が小説で再建する!

■あらすじ
経済が停滞した日本社会に絶望した中学生たちは、ある事件を境に学校をボイコットし始め、それが全国的な運動に発展する。やがて彼らはインターネットを駆使したビジネスを立ち上げ、集団で北海道に移住し、日本からの実質的な独立を企てる。果たして彼らの計画は日本社会に希望を与えるのか・・・?

2015年には本作の後年の世界を描いた『オールドテロリスト』が発表された。

⑩『半島を出よ』

■日本社会が直面するテロと戦争の危機

発表時期   2005年(平成17年)   
ジャンル長編小説(上下巻)
受賞毎日出版文化賞、
野間文芸賞

■作品紹介
比較的新しい作品の中で人気が高く、全キャリアを通しても最高傑作と名高い長編小説。

テロや戦争といったテーマから現代の閉塞的な日本社会に危機感を問う。『愛と幻想のファシズム』『希望の国のエクソダス』に並ぶ政治経済ファンタジー。

■あらすじ
日本が北朝鮮に侵略される日が訪れた。
米国との友好路線に舵を取った北朝鮮は、反米保守派の反乱を避けるため、彼らを日本列島に送り込む。侵略戦争を経験したことがない日本政府は対応に遅れ、瞬く間に九州を北朝鮮に占領されてしまう。日本国内が混乱を極める中、ある少年グループは武装して北朝鮮軍を襲撃しようと企む。果たして日本を北朝鮮の侵略から守れるか・・・?

近年の村上龍の作品を追っていない人にこそ読んで欲しい傑作です。

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まとめ

【村上龍おすすめ代表作10選】

①限りなく透明に近いブルー
②コインロッカー・ベイビーズ
③愛と幻想のファシズム
④69-sixty nine-
⑤五分後の世界
⑥ラブ&ポップ
⑦オーディション
⑧イン・ザ・ミソスープ
⑨希望の国のエクソダス
⑩半島を出よ


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