【芥川賞】歴代売上ランキングトップ10|歴代の名作を紹介

※ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
※ アフィリエイト広告を利用しています
芥川賞1 おすすめ作品

純文学の短編または中編に送られる芥川賞。

新人作家の登竜門として1935年に始まり、現在まで毎年2回発表され、数々の名作を世に放ってきました。

エンタメ小説に比べて読者の絶対数は少ないものの、ミリオン超えの大ヒットを記録した作品も多く存在します。

そこで今回は、芥川賞の歴代売上ランキングトップ10を紹介します。

ブログ筆者
ブログ筆者

どれも素晴らしい作品なのでぜひ積読の参考にしてください!

スポンサーリンク

Audible(オーディブル)なら芥川賞作品が聴き放題

Amazonの聴く読書オーディブルなら歴代の芥川賞作品が聴き放題。

文庫本は1冊500円以上するため、多くの芥川賞作品を読むにはかなりの出費が必要。

一方でオーディブルなら月額1,500円で12万冊以上の作品が聴き放題になるため、日常的に読書をする人ほどお得になります。

紙媒体のようにかさばらない上に、スマホさえあれば通勤中や作業中に気軽に読書ができるのでおすすめです。

しかも初回30日間はタダで利用できる無料トライアルを実施中。

無料トライアル期間内に解約すれば、料金は一切発生しないため、気になる人は試しに登録してみてください。

オーディブル
出典:Amazon
╲月額1,500円が30日間“無料”╱

実際にオーディブルで聴ける芥川賞作品を下記ページで紹介しているので、気になる人はチェックしてみてください。

■関連記事オーディブルで聴ける芥川賞作品おすすめ10選

①『限りなく透明に近いブルー』367万部

不動の1位 賛否を巻き起した衝撃作

作者村上龍
受賞時期  第75回芥川賞(1976年)  
テーマ米軍基地での退廃的な青春

■作品紹介
村上龍のデビュー作かつ代表作。作者が20代に過ごした米軍ハウスでの体験に基づく。
前例の無い表現で文芸界に衝撃を与え、選考会では賛否が分かれ、2時間にわたる論戦が起こった。

■あらすじ
米軍ハウスで荒廃した生活を送る若者の物語。ドラッグ、暴力、乱行パーティ、そんな刹那的な快楽に暮れるリュウには、自分を抑圧する巨大な鳥の存在が見えている・・・?

露骨な性描写や暴力、詩的で観念的な描写が多く、好き嫌いが分かれるかもしれない。

②『火花』326万部

■芥川賞史上最も話題になった作品

作者又吉直樹
受賞時期  第153回芥川賞(2015年)  
テーマお笑い芸人の葛藤

■作品紹介
お笑い芸人ピース又吉直樹のデビュー作。単行本のみの発行部数では『限りなく透明に近いブルー』を抜いて1位を記録した。(文庫本との累計では2位)ドラマや映画化も続々と決まり、芥川賞史上最も話題となった。

■あらすじ
売れない芸人・徳永が、先輩芸人・神谷と出会い師弟関係になる物語。奇想の天才でありながら世間に認められない神谷との交流で、笑いの哲学を学び、同時に夢追人の苦しい葛藤にぶち当たる。

タレントが書いた話題作という偏見は無用。胸を張っておすすめできる純文学小説。

③『されどわれらが日々』184万部

■当時の若者のバイブルとなった作品

作者柴田翔
受賞時期  第51回芥川賞(1964年)  
テーマ学生運動の青春

■作品紹介
東大独文学部の助手を務める柴田翔が、自身の同人誌で発表した作品。政治の季節である60年代から70年代の若者の闘争、恋愛、裏切りを描き、当時の若者のバイブルとしてベストセラーを記録した。

■あらすじ
全共闘時代の東大を舞台に、デモ活動から逃げ出した男性や、学生運動の挫折後に主婦として生きる女性の葛藤が描かれる。社会が大きく揺れ動き、確かなものが存在しない時代を生き抜く、若者たちの様子を写し出す。

現在では時代を感じさせる内容となったが、当時の虚無的な空気感を知れる歴史的作品。

④『蹴りたい背中』159万部

■最年少19歳で受賞した話題作

作者綿矢りさ
受賞時期  第130回芥川賞(2004年)  
テーマオクタ文化と愛憎

■作品紹介
17歳で小説家デビューした綿矢りさが、最年少19歳で芥川賞を受賞した話題作。『限りなく透明に近いブルー』以来28年ぶりにミリオンセラーを記録した。

■あらすじ
女子高生のハツが、クラスメイトのオタク男子にな川と交流する物語。いつしかハツは、にな川に執着するようになり、しかしそれは愛着と苛立ちが入り交じった、背中を蹴りたくなるような感情だった。

太宰治を彷彿とさせる、内面の感情を赤裸々に、ユーモラスに描く作風が魅力の作品。

⑤『コンビニ人間』102.5万部

■この10年で最も現代を写した話題作

作者村田沙耶香
受賞時期  第155回芥川賞(2016年)  
テーマ「普通」の人生とは?

■作品紹介
コンビニエンスストアで週3回働く作者が、その体験を元に執筆した作品。選考委員の村上龍は、「この10年、現代をここまで描いた受賞作は無い」と絶賛した。

■あらすじ
大学卒業後に就職せず、30代半ばになってもコンビニでアルバイトを続ける女性の物語。周囲から疑念の目を向けられ、社会の中で異物のように扱われる人生の中で、「普通」とは何かを問いかける。

心理描写などは殆どなく、ひたすら面白く、芥川賞史上最も読みやすい作品。

■関連記事
➡︎オーディブルで聴ける芥川賞作品10選

⑥『深い河』90万部

■三島由紀夫と川端康成が絶賛した作品

作者田久保英夫
受賞時期  第61回芥川賞(1969年)  
テーマ朝鮮戦争中の苦悩

■作品紹介
短編の名手と言われた田久保英夫の代表作。長くに渡り候補作品留まりだった田久保が、41歳の頃にようやく受賞し、選考委員である三島由紀夫と川端康成に絶賛された。

■あらすじ
朝鮮戦争の時代、米軍キャンプのアルバイトで馬の世話をする主人公の物語。獣医がいなくなったキャンプで、馬と一緒に置き去りにされた主人公は、戦争の暗影に潜む強烈な殺戮体験を経験する。

選考委員の顰蹙を買うほど、ずば抜けた文体が輝く、芥川賞史上最も完成された作品。

⑦『赤頭巾ちゃん気をつけて』90万部

■『深い河』とのW受賞を果たした作品

作者庄司薫
受賞時期  第61回芥川賞(1969年)  
テーマ学生運動時代の葛藤

■作品紹介
『深い河』とのW受賞で話題になった、学生運動の時代の高校生の生活を描いた作品。今もなお青春小説の最高傑作と謳われ、ベストセラーを記録し映画化もなされた。

■あらすじ
学生運動の影響で、東大入試が中止になった高校生の物語。そのうえ愛犬の死や、幼馴染との絶交が重なり、踏んだり蹴ったりの生活だった。そんな不安定な青年の目から、価値観が揺らぐ日本社会の姿が描かれる。

饒舌で軽妙な文体が特徴の本作は、今もなお斬新な文学作品として評価されている。

⑧『蛇にピアス』65万部

■村上龍の遺伝子を引き継いだ問題作

作者金原ひとみ
受賞時期  第130回芥川賞(2004年)  
テーマ人体改造文化

■作品紹介
『蹴りたい背中』とのW受賞で話題になった、金原ひとみのデビュー作。選考委員の村上龍が本作を受賞させようと動いた。2008年には吉高由里子主演で映画化され、原作の世界観を損なわない暴力的で性的な描写が話題になった。

■あらすじ
主人公のルイは、クラブで出会ったアマのスプリットタンに惹かれ、人体改造にのめり込んでいく。その狂気的な存在証明と、永久に満たされない渇望、そして愛するアマの行方不明によって、ルイの心は深淵を彷徨う。

村上龍を彷彿とさせる、暴力や性衝動た孤独に荒廃した若者を描いた問題作。

⑨『おらおらでひとりいぐも』50.7万部

■芥川賞史上2番目の高齢受賞63歳

作者若竹千佐子
受賞時期  第158回芥川賞(2018年)  
テーマ老後の孤独

■作品紹介
文藝賞を史上最年長で受賞し、芥川賞も2番目の高齢受賞となった話題作。一人称と三人称が混交され、一人称は東北方言、三人称は標準語で書かれる独特の文体が特徴。

■あらすじ
夫に先立たれ、娘とも疎遠になった、75歳の女性の物語。孤独な生活の中で、脳内で会話をするようになり、郷里との別離、夫との出会い、必死だけど幸福な子育、そして孤独になった今を行き来する。

方言が少し読みづらいが、誰しもが逃れられない老いについて、深く考えさせられる。

⑩『推し、燃ゆ』50万部

推しが燃えた。ファンを殴ったらしい

作者宇佐見りん
受賞時期  第164回芥川賞(2020年)  
テーマ推し文化

■作品紹介
綿矢りさ、金原ひとみに次ぐ、歴代三番目の若さで受賞した宇佐見りんの作品。今の時代を象徴する推し文化を題材に、現代人の人間関係や孤独が描かれている。

■あらすじ
学校でもバイト先でも家庭でもうまくいかない、女子高生あかりの唯一の生きがいは、男性アイドル真幸を”推す”ことだ。ところが真幸がファンを殴って炎上し、その事件があかりの生活にも大きな影響を与える。

今最も読むべき小説、これからも永久に読み継がれる名作。本ランキングの中で1番おすすめしたい作品である。

タイトルとURLをコピーしました