ビートジェネレーションおすすめ代表作5選|ビートニクとは

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ビート1 おすすめ作品

1950年代のアメリカで異彩を放った文学集団ビートジェネレーション。

カウンターカルチャーの先駆けとして、数多くの伝説的作品を生み出し、後世に多大なる影響を与えた。

本記事では、そんなビートニクのおすすめ代表作5選を紹介しています。

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ビートニクとは?

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ビートジェネレーション(ビートニク)とは、1950年代のアメリカで異彩を放った文学集団である。

代表的な作家に、ケルアック、ギンズバーグ、バロウズなどが挙げられる。

そもそも「ビートジェネレーション」とは、ケルアックが生み出した造語だ。

『Beat』には「殴る」「打ちのめす」という意味があり、つまり、騙されふんだくられ、精神的肉体的に消耗した世代、という自虐的な意味が込められている。

一方で、音楽的ビートとして、躍動感のある興奮した世代、という正反対の意味も有する。

そんなビートニクの思想は以下の通りだ。

・標準的な価値の拒否
・スピリチュアル世界の探究
・西洋と東洋の宗教融合
・経済的物質主義の拒否
・死・感情・願望・葛藤などの描写
・ドラッグを使用した精神実験
・性の解放と探究

アメリカにおけるカウンターカルチャーの走りと言える。

その証拠にビートニクの作品は、1960年代のヒッピーカルチャーや、多くのミュージシャンに影響を与えた。

彼らがドラッグや性行や放浪を愛好したのは、経済や物質主義に対するアンチテーゼだと考えられている。

1950年代は冷戦の時代だ。米露は軍事力や科学力を誇示し、しのぎを削っていた。弾道ミサイルや核実験、人工衛星の打ち上げ・・・文明の発達がいずれ世界を破壊するという強迫観念が人々を取り巻いていた。

そんな経済や物質主義を過剰に信仰する社会から逸脱し、精神的な自由を追求した集団こそ、ビートジェネレーションというわけだ。

ここからは、ビートジェネレーションのおすすめ代表作5選を紹介する。

ぜひ積読の参考にして頂きたい。

『オン・ザ・ロード』

■ビートニクの金字塔、ケルアックの代表作

作者ジャック・ケルアック
発表時期1951年
ジャンル長編小説
難易度     ★★★☆☆     

■作品紹介
ビートニクの金字塔。ケルアックの代表作。自らの放浪体験を元にした自伝小説で、3週間で書き上げたという伝説的逸話がある。

その影響は凄まじく、ボブ・ディランが「僕の人生を変えた1冊」と明言している。

■あらすじ
主人公サル・パラダイスが、ディーン・モリアーティとアメリカ大陸を放浪する記録が描かれる。まるでモダンジャズの即興演奏のように、ひたすら刺激的な旅を続け、生きるとはどういうことか、その真実を追求する。

狂ったように生き、狂ったように暴れまわり、燃えて燃えて燃えまくる・・・

ビートジェネレーションの中で、最も伝説的かつ比較的読みやすい作品なので、入門編におすすめな1冊!

『裸のランチ』

■ビートニク随一の奇書、解読不明

作者ウィリアム・バロウズ
発表時期1959年
ジャンル長編小説
難易度     ★★★★★     

■作品紹介
ビートニク随一の奇書。
根っからのジャンキー・バロウズが、麻薬によって錯綜した世界を描く。バロウズ自身、本作を書いた覚えがなく、また自分でも読み返せないと言及している。

奇才クローネンバーグによって映画化され、そちらもカルト的人気を博している。

■あらすじ
ウィリアム・リーは麻薬中毒者で、警察の追手から逃れ、錯綜した超現実の世界を彷徨っている。中毒者の暴走、同性愛者の欲情、マッドサイエンス、腐敗政治・・・次々に狂気的な映像が浮かび上がり、そこで一体何が行われているのか誰にも判らない。

これは芸術か、狂人の戯言か・・・?

『オン・ザ・ロード』と並ぶ代表作だが、解読不可能な奇書のため、ビートニクに心酔した物好きにしかおすすめできない。

『吠える』

■無名の朗読会で衝撃を与えた伝説的詩作

作者アレン・ギンズバーグ
発表時期1955年
ジャンル詩集
難易度     ★★★★☆     

■作品紹介
ケルアックやバロウズと並ぶ、ビートニクの騎手・ギンズバーグの代表的詩作。

1955年サンフランシスコの小さな会場で、無名の詩人ギンズバーグは、本作『吠える』の第1部を朗読し、聴衆に衝撃を与えたと言われている。

■内容
幻覚的で、ジャジーで、瞑想的で、露悪的な言葉を紡ぎ、自由と反抗をうたったビートニク伝説の詩作。カウンターカルチャーの先駆けとして、後世に多大な影響を与えた。

『吠える』ほか9篇の詩が収録されている。

2020年に新訳で刊行され、そちらも入手が困難になりつつある。希少な作品であるため気になる人は今のうちに!

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『麻薬書簡』

■バロウズとギンズバーグによる書簡集

作者ウキリアム・バロウズ
アレン・ギンズバーグ
発表時期1963年
ジャンル書簡集
難易度     ★★★☆☆     

■作品紹介
ビートニクの騎手・バロウズとギンズバーグによる書簡集。

究極のドラッグ「ヤーへ」を求めて南米へ渡ったバロウズと、同じく南米を旅したギンズバーグの手紙のやり取りが収録されている。どこまでが実際の手紙で、どこからが創作なのかは判らない。

■内容
ヤヘーを求めて南米を放浪するバロウズの、麻薬体験がフィールドノート的に記される。そうした体験に対してギンズバーグは、独自の鋭い哲学によって、ヤヘーによる超越体験の意義を分析する。薬物のリアルな効能、同性愛描写、南米の旅行記。

二人の深い関係性が垣間見れる、ビートニクにおいて重要な文献。

あくまで書簡集のため、刺激的な心理描写や情景描写は期待できないが、バロウズに心酔する物好きには目が離せない1冊!

『そしてカバたちはタンクで茹で死に』

■ケルアックとバロウズの幻の共作

作者ジャック・ケルアック
ウィリアム・バロウズ
発表時期1944年
ジャンル長編小説
難易度     ★★★☆☆     

■作品紹介
『オン・ザ・ロード』以前のケルアックと、『裸のランチ』以前のバロウズ、二人が共作した「カバ本」で知られる幻の作品。

作家として世に出る前の二人が、出版社に持ち込んでは却下され、モデルの友人には「人生の汚点だから世に出さないでくれ」と言われ、60年間も日の目を見なかった。

■内容
「ビートを生み出した事件」と言われる、ケルアックとバロウズの友人が犯した殺人事件について、二人の視点で交互に描かれる。

まだ無名で未熟な二人による共作のため、彼らの独特な文体や刺激的な内容は期待できないが、ビートたちのなんでもない日常が垣間見れる重要な文献。

ビートニクの難解な印象とは異なり、平坦で読みやすい内容なので、入門編にもおすすめな1冊。完成度はさておきビートニクファンにはマストな作品。

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まとめ

【ビートニクおすすめ代表作5選】

①『オン・ザ・ロード』
②『裸のランチ』
③『吠える』
④『麻薬書簡』
⑤『そしてカバたちはタンクで茹で死に』



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