日本文学

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川端康成『千羽鶴』あらすじ解説|愛欲と罪意識の芸術美

川端康成のおすすめ代表作『千羽鶴』のあらすじ紹介。『山の音』と並んで評価が高い戦後文学の傑作。愛欲の罪意識を抱えた夫人の美が、志野焼の名品に重ねて描かれる。なぜ夫人は自ら命を絶ったのか。娘の文子が茶碗を割り姿を消した理由とは。続編『波千鳥』と合わせて物語を徹底的に考察!
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川上未映子『わたくし率 イン歯ー、または世界』あらすじネタバレ解説

川上未映子のデビュー作『わたくし率 イン歯ー、または世界』のあらすじ紹介。独創的な大阪弁の文体で描かれる哲学テーマ。肉体と意識を結びつける自己の本質は一体どこにあるのか。その本質を主人公はなぜ奥歯に置いたのか。自分とは何かという普遍的な哲学テーマの徹底的に考察!
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川端康成『女であること』あらすじ解説|女の哀しみをとらえた名作長編

川端康成のおすすめ代表作『女であること』のあらすじ紹介。川端文学の中では特異な位置を占め、比較的読みやすい作品として初心者におすすめの1冊。3人の女性を通して、女であることの哀しみが描かれる。なぜ彼女たちは女であることを否定し、同時に女であることに執着しているのか。物語を徹底的に考察!
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筒井康隆『最後の喫煙者』あらすじ解説|世にも奇妙な物語になった名作

筒井康隆のおすすめ小説『最後の喫煙者』のあらすじ紹介。「自選ドタバタ傑作集1」収録の代表的な短編小説。嫌煙運動が激化した、健康ファシズムのディストピアを描いたSF小説。「世にも奇妙な物語」でドラマ化されたことでも有名。物語の結末の意味とは。〇〇主義者の欺瞞と、大衆の正義感の滑稽さを痛烈に批判する。その内容を徹底的に考察!
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夏目漱石『坑夫』あらすじ解説|最も評価が低い隠れた名作

夏目漱石の作品で最も評価が低い『坑夫』のあらすじ紹介。 漱石が職業作家になって二作目の小説、『虞美人草』に次いで発表された。漱石文学には珍しく、他者の体験を題材にしたルポタージュ小説になっている。村上春樹がフェイバリットに上げていることでも有名。作中で明かされた青年の抱える恋愛関係のもつれや、鉱山に入った青年の精神葛藤を徹底的に考察!
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【文豪三大クズ】石川啄木エピソード|借金生涯・ローマ字日記の内容

明治時代の詩歌人・石川啄木。わずか26年の生涯で『一握の砂』『悲しき玩具』などの詩集を残した。一方、私生活は滅茶苦茶で、借金を踏み倒し、妻子を置いて遊郭に通い、遊女とのプレイを「ローマ字日記」に記し・・・本記事では、「ローマ字日記」の内容を引用しながら、石川啄木のクズエピソードを紹介する。
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夏目漱石『こころ』あらすじ解説|教科書の名作 乃木希典の殉死

夏目漱石のおすすめ代表作『こころ』のあらすじ紹介。 日本で最も売れている小説。現代文の教科書に掲載され今も広く親しまれる名作。一方で現代人の価値観では物語が理解できないという声も多い。先生の罪悪感の正体、先生が自殺を決意した理由とは。明治天皇の崩御と、乃木希典の殉死に注目して考察!
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川端康成『山の音』あらすじ解説|戦後日本文学の最高峰

川端康成のおすすめ代表作『山の音』のあらすじ紹介。川端文学の中で最も評価が高く、戦後日本文学の最高峰に位置し、海外でも人気が高い名作。死を意識し出した老年の主人公の目線で、敗戦後の虚脱し切った日本社会と、倫理を失った若者たちの堕落が描かれる。物語を徹底的に考察!
おすすめ作品

Audible(オーディブル)で聴く芥川賞おすすめ10選

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中島敦『山月記』あらすじ解説|教科書の名作を考察

中島敦のおすすめ小説『山月記』の内容がすぐ分かる。教科書に掲載される名作のテーマの裏に隠された真実を考察。臆病な自尊心はいつか自分の身を亡ぼす!?果たして李徴は何故虎になってしまったのか、徹底考察!
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