夢野久作おすすめ代表作品8選 ドグラマグラから短編集まで紹介

夢野久作 おすすめ作品
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数々の怪奇小説を遺した日本文学随一の奇才、夢野久作

精神異常、変態、エロ、グロ、そんな彼の作品が気になる人は必見!

本記事では、夢野久作のおすすめ代表作を厳選して8作品紹介します。

①『ドグラマグラ』

■日本三大奇書のひとつ、意味不明な問題作

■作品紹介
言わずと知れた日本三大奇書のひとつ。
読んだ者は精神に異常をきたすと評されるほど、奇妙で不可解で空恐ろしい問題作。

■あらすじ
精神病院で目覚めた記憶喪失の青年が、とある事件の真実に接近する中で、自分が誰なのかを思い出そうとする物語。果たして青年は誰で、今日はいつで、こんな恐ろしい日を何度繰り返されているのか、全てが謎に包まれている・・・。

夢野久作の代名詞にして、もはや探偵小説の域を超えた、日本文学屈指の難関作。上下巻約700ページの超大作など、心して挑戦してください。

胎児よ 胎児よ 何故踊る 母親の心がわかって おそろしいのか

『ドグラマグラ』

②『瓶詰地獄』

■近親相姦と宗教の葛藤を描いた問題作

■作品紹介
『ドグラマグラ』に次いで人気がある短編小説。日活ポルノで映画化されるなど、狂気と官能が合わさった夢野久作らしい作品。

■あらすじ
浜に打ち上げられた三つの瓶には、ある兄妹の恐ろしい告白の手紙が入っていた。無人島で遭難した兄妹は、救助を求めると同時に、やがてよからぬ感情に襲われてしまう。近親相姦とキリスト教を題材に、兄妹の破滅的な運命が描かれている・・・。

神様、神様。あなたはなぜ私たち二人を、一思いに屠殺して下さらないのですか…………。

『瓶詰地獄』




③『キチガイ地獄』

■『ドグラマグラ』の前身となる短編作品

■作品紹介
精神病者と記憶喪失をテーマにした、『ドグラマグラ』の前身とも言える短編小説。

■あらすじ
犯罪者の男と、その素性を知る記者、二人の物語。記者はある企みから、犯罪者の男を金持ちの家の養子になるよう取り計らう。しかし、物語が進むごとに、記憶喪失に陥った主人公は、自分が犯罪者なのか記者なのか、人格がぐちゃぐちゃになってしまう・・・。

いきなり『ドグラマグラ』に挑戦するにはハードルが高い人に、おすすめの作品です。

科学、法律、道徳といったような八釜やかましい条件に縛られながら生きている事を、文化人の自覚とか何とか錯覚している馬鹿どもの世界には、夢にも帰りたくなくなったのです。

『キチガイ地獄』

④『少女地獄』

■三人のモダンガールの狂気と破滅

■作品紹介
少女を題材にした三遍の物語から成る書簡体形式の作品。『ドグラマグラ』『瓶詰地獄』と並んで人気がある、夢野久作の代表作。

■あらすじ
虚言癖の少女、自分を殺そうとする男に惹かれる少女、復讐によって愛情を伝える少女。周囲から異常と見なされる、しかし正常なモダンガールたちが、男性中心主義の甚だしい当時の日本社会で奮闘し破滅する・・・。

まさに探偵小説らしい、謎が暴かれていく物語なので、初心者にもおすすめです。

社会的に地位と名誉のある方の御言葉は、たといウソでもホントになり、何も知らない純な少女の言葉は、たとい事実でもウソとなって行く世の中に、何の生甲斐がありましょう。さようなら。

『少女地獄』

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⑤『犬神博士』

■体制に抗う少年の世にも奇妙な冒険譚

■作品紹介
夢野久作の作品の中で群を抜いて、明るく爽快な小説。連載していた新聞が廃刊になったため、未完のまま残された作品だが、それでもファンから異常に人気が高い。

■あらすじ
大道芸人として少女のなりをする少年が、社会のイカサマや、権力者の悪事を次々に暴いていく物語。大衆を抑圧する体制に、九州地方の民衆が争う様が描かれた痛快な冒険譚。

他作品のような難解さがないため、夢野久作が苦手な人にもおすすめです。

⑥『きのこ会議』

■「きのこ」VS「人間」の皮肉な物語

■作品紹介
わずか5ページ程度の掌編小説。多くの短編を残した夢野久作の作品の中で、最も人気のある作品のひとつ。

■あらすじ
人間に採られることに不満を覚えた「きのこ」が、人間の役に立たない毒きのこになろうと会議する、ユーモア溢れる寓話。毒きのこになった結果、彼らはどんな運命を辿るのか・・・?

夢野久作の皮肉を感じつつ、しかし違った魅力を童話感覚で楽しめる作品です。

世の中の役に立つからそんなに取られてしまうのだ。役にさえ立たなければいじめられはしないのだ。

『きのこ会議』

⑦『人間レコード』

■反共産主義をテーマにしたSF作品

■作品紹介
夢野久作の作品の中で、最も政治色が強い短編小説。とりわけ晩年の夢野久作に見られる、反共主義の思想が色濃く表れている。

■あらすじ
ソビエトが開発した「人間レコード」は、当人の意識外に機密情報を録音することができる技術である。そのため、仮に逮捕され拷問を受けても、情報を暴露される恐れはない。この技術を駆使して、ソ連は日本にスパイを送り込むのだった・・・。

あまり有名ではない、隠れた名作です。SF好きには取っ付きやすい物語です。

資本主義の国が人民から搾るものはお金だけ……ところがソビエット主義が人民から搾り取るものは血から涙から魂のドン底までと云っていいんだからね

『人間レコード』

⑧『人間腸詰』

■文学史上最もグロテスクなホラー作品

■作品紹介
タイトルから想像できる通り、まさに夢野久作らしい、グロテスクな怪奇小説。

■あらすじ
アメリカで開催される万博で、「台湾館」を建設することになった大工の物語。台湾娘に色目を使われ舞い上がった主人公は、娘に誘われるがままにある建物にやって来る。そこはなんとギャングのアジトで、人間をソーセージにする機械があった・・・。

身の毛もよだつ、恐ろしい物語で、読後感が悪いため、心して読んでください。

こっちの頭がソーセージみたいにゴチャゴチャになっちまいました。

『人間腸詰』

まとめ

【夢野久作おすすめ小説8選】

①『ドグラマグラ』
②『瓶詰地獄』
③『キチガイ地獄』
④『少女地獄』
⑤『犬神博士』
⑥『キノコ会議』
⑦『人間レコード』
⑧『人間腸詰』

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