日本文学の歴史は古来までさかのぼるものの、正式な出版物として刊行された文学は、明治時代以降に登場しました。
学校の教科書で親しまれる作品、海外でも評価される作品、映画やドラマになった作品。
そんな日本文学の中で、最も売れた小説は何なのでしょうか?
今回は、日本文学の歴代売上部数TOP10をランキング形式で紹介していきます。
どれも日本が誇る名著なので、気になった作品があればチェックしてみてください!
Audible(オーディブル)ならベストセラー小説が聴き放題
Amazonの聴く読書オーディブルなら歴代ベストセラーの名作小説が聴き放題。
近年では紙媒体の値段が高騰しているため、気軽に本を買うことができなくなっています。
本屋さんに足を運んでも、値段が高くて購入を諦める人も多いのではないでしょうか。
しかしオーディブルなら月額1,500円で12万冊以上の作品が聴き放題になるため、日常的に読書をする人ほどお得になります。
紙媒体のようにかさばらない上に、スマホさえあれば通勤中や作業中に気軽に読書ができるのでおすすめです。
しかも初回30日間はタダで利用できる無料トライアルを実施中。
無料トライアル期間内に解約すれば、料金は一切発生しないため、気になる人は試しに登録してみてください。
1位『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子
■800万部!黒柳徹子の自伝的小説
発表時期 | 1981年(昭和56年) |
ジャンル | 長編小説 |
ページ数 | 286ページ |
黒柳徹子の子供時代を描いた自伝小説です。
日本のみならず、世界35ヶ国で翻訳される、戦後最大のベストセラー作品。
子供の個性をのびのび育てるために必要なことは何なのか。
多様化を求められる現代、されど出る杭を打つ生きづらい日本人にこそ、響く物語です。
➡︎オーディブルなら無料で聴き放題
2位『こころ』夏目漱石
■718万部!教科書掲載必須の名著
発表時期 | 1914年(大正3年) |
ジャンル | 長編小説 |
ページ数 | 278ページ |
高校の現代文の授業で、誰もが1度は読んだことがある名作。
なぜ先生は親友Kを裏切って、お嬢さんを奪ったのか。
そして先生の手紙に隠された、本当の意味とは何だったのか。
今改めて再読してみると、学校教育では教わらない時代の闇が見えてきます。
➡︎オーディブルなら無料で聴き放題
3位『人間失格』太宰治
■670万部!自殺を繰返した太宰の自伝的小説
発表時期 | 1948年(昭和23年) |
ジャンル | 長編小説 |
ページ数 | 155ページ |
夏目漱石の『こころ』と何十年にもわたり累計部数を争う名著。
自殺未遂を繰り返した太宰治の人生が、半自伝的に描かれています。
父親との軋轢に苦しみ、友人の前では道化を演じ、酒と薬と恋に溺れていく・・・
誰しもが少なからず抱える人間の闇を描いた本作は、紛れもないあなたの物語。
➡︎オーディブルなら無料で聴き放題
4位『永遠の0』須本壮一
■546万部!映画化で話題になった作品
発表時期 | 2006年(平成18年) |
ジャンル | 長編小説 |
ページ数 | 489ページ |
放送作家として『探偵!ナイトスクープ』などを手がける百田の作家デビュー作。
小説のみならず、映画、コミック共にベストセラーを記録した記憶に新しい名著。
神風特攻隊として、何十万人もの若い命が損なわれた、かの太平洋戦争。
その中でも、生きることの大切さを忘れなかった男の、感動の物語。
5位『坊っちゃん』夏目漱石
■412万部!元祖学園ドラマ 教員同士の闘い
発表時期 | 1906年(明治39年) |
ジャンル | 長編小説 |
ページ数 | 151ページ |
実際に愛媛県で教員を勤めていた夏目漱石の経験を元に執筆された小説。
「こころ」と並んで広く愛読される名著。
坊っちゃん先生が繰り広げる、教員同士の対決は、現代の大衆ドラマにも通づるコミカルさ。
近代文学に堅苦しいイメージを持っている人なら、このユーモアたっぷりの小説に夢中になること間違いなし!
➡︎オーディブルなら無料で聴き放題
6位『雪国』川端康成
■408万部!ノーベル文学賞の対象作品
発表時期 | 1935ー1947年 (昭和10ー22年) |
ジャンル | 中編小説 |
ページ数 | 157ページ |
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
この有名な1節で始まる、ノーベル文学賞の審査対象となった作品。
約13年の歳月をかけて完成に至った、日本が誇るべき最高傑作。
川端康成が描く、詩的で抒情的で、変態的な世界観に、引き込まれること間違いなし!
➡︎オーディブルなら無料で聴き放題
7位『友情』武者小路実篤
■407万部!恋愛小説の最高傑作
発表時期 | 1919年(大正8年) |
ジャンル | 中編小説 |
ページ数 | 192ページ |
時代を超えて読み継がれる、青春時代の友情と恋愛を描いた名著。
永遠のテーマである恋の三角関係を、友情という視点から描いた大正文学。
友人に恋人を奪われた大宮は、果たしてどのような結末を迎えるのか。
作者が創設した村落「新しき村」の若者たちに向けられたメッセージは、現代の若者にも色褪せない。
8位『斜陽』太宰治
■394万部!流行語で社会現象になった作品
発表時期 | 1947年(昭和22年) |
ジャンル | 長編小説 |
ページ数 | 203ページ |
発行当初からベストセラーを記録し、社会現象を巻き起こした太宰の傑作。
没落した上流階級の人々を指す「斜陽族」が流行語となり、国語辞典にも掲載。
戦後に没落した貴族の姉弟は、新しい価値観の中で、それぞれの選択を迫られる。
目まぐるしく価値観が変わる現代人に共感を与える、新たな時代の生き方を導く希望の書。
➡︎オーディブルなら無料で聴き放題
9位『潮騒』三島由紀夫
■380万部!映画化をめぐり争奪戦が勃発
発表時期 | 1954年(昭和29年) |
ジャンル | 長編小説 |
ページ数 | 240ページ |
刊行後すぐに複数の映画会社が映画化をめぐり争奪戦を勃発。
海外でもベストセラーを記録する、他作品と比べて健康的な純愛小説。
現代でも人気が高い、三島由紀夫に挑戦するなら、まずはこの作品がおすすめ。
三島由紀夫の美しすぎる文章に、引き込まれること間違いなし!
10位『破戒』島崎藤村
■374万部!被差別部落を題材にした問題作
発表時期 | 1906年(明治39年) |
ジャンル | 長編小説 |
ページ数 | 512ページ |
かの夏目漱石が「後世に伝ふべき名篇」と評価した、自然主義文学の金字塔。
被差別部落という社会的テーマに斬り込んだ壮大な文学。
自らの生い立ちを隠して生きる主人公の、苦悩と葛藤が赤裸々に描かれます。
繰り返してはいけない差別の歴史を、現代人に強く訴えかける学びの書。
➡︎オーディブルなら無料で聴き放題
まとめ
今回は歴代ベストセラーの日本文学を発行部数ランキングで紹介しました。
いずれも日本が誇る素晴らしい名作なので、気になる作品があればぜひ読んでみてください。
■関連記事:海外文学ベストセラーランキング