散文のわだち

イギリス文学

オスカーワイルド『幸福な王子』あらすじ解説|王子とツバメの自己犠牲の童話

オスカー・ワイルドのおすすめ代表作『幸福な王子』あらすじ紹介。小学校の教科書に掲載される名作童話。王子とツバメが自己犠牲によって貧しい人々を助ける物語には、大人が胸を打たれる強烈なメッセージが込められている。なぜ自己犠牲を貫いた王子とツバメは街の人々に捨てられたのか。キリスト教とワイルドの同性愛の観点から徹底的に考察!
イギリス文学

オスカーワイルド『サロメ』あらすじ解説|狂気的な悪女を描いた戯曲

オスカー・ワイルドのおすすめ代表作『サロメ』のあらすじ紹介。新約聖書を題材にした戯曲で、愛するヨカナーンの首を取らせ死体に口づけするサロメの狂気的な愛が描かれる。なぜサロメはヨカナーンの首を取らせたのか。新約聖書の内容との違いを紹介しつつ、悪女サロメの女性像を徹底的に考察!
散文のわだち

川端康成『千羽鶴』あらすじ解説|愛欲と罪意識の芸術美

川端康成のおすすめ代表作『千羽鶴』のあらすじ紹介。『山の音』と並んで評価が高い戦後文学の傑作。愛欲の罪意識を抱えた夫人の美が、志野焼の名品に重ねて描かれる。なぜ夫人は自ら命を絶ったのか。娘の文子が茶碗を割り姿を消した理由とは。続編『波千鳥』と合わせて物語を徹底的に考察!
散文のわだち

川上未映子『わたくし率 イン歯ー、または世界』あらすじネタバレ解説

川上未映子のデビュー作『わたくし率 イン歯ー、または世界』のあらすじ紹介。独創的な大阪弁の文体で描かれる哲学テーマ。肉体と意識を結びつける自己の本質は一体どこにあるのか。その本質を主人公はなぜ奥歯に置いたのか。自分とは何かという普遍的な哲学テーマの徹底的に考察!
ロシア文学

ドストエフスキー『賭博者』あらすじ解説|賭博で身を滅ぼした作者の実体験

ドストエフスキーの小説『賭博者』のあらすじ紹介。賭博で身を滅ぼす人々を描いた作品で、賭博狂のドストエフスキーの実体験が題材になっている。なぜ人は賭博に狂い身を滅ぼすのか。そして主人公アレクセイとポリーナの不可思議な恋愛に隠された謎とは。作者が批評するロシアの国民性を通じて徹底的に考察!
散文のわだち

大江健三郎『芽むしり仔撃ち』あらすじ解説|疫病と幽閉の傑作小説

大江健三郎の初期の代表作『芽むしり仔撃ち』のあらすじ紹介。著者初の長編小説。太平洋戦争末期を舞台に、山奥の村に幽閉された少年たちが、自由の王国を建設する物語が描かれる。なぜ「僕」は独り村を追放されることになったのか。初期の大江の文学テーマ「閉ざされた壁の中に生きる状態」について徹底的に考察。
散文のわだち

川端康成『女であること』あらすじ解説|女の哀しみをとらえた名作長編

川端康成のおすすめ代表作『女であること』のあらすじ紹介。川端文学の中では特異な位置を占め、比較的読みやすい作品として初心者におすすめの1冊。3人の女性を通して、女であることの哀しみが描かれる。なぜ彼女たちは女であることを否定し、同時に女であることに執着しているのか。物語を徹底的に考察!
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筒井康隆『最後の喫煙者』あらすじ解説|世にも奇妙な物語になった名作

筒井康隆のおすすめ小説『最後の喫煙者』のあらすじ紹介。「自選ドタバタ傑作集1」収録の代表的な短編小説。嫌煙運動が激化した、健康ファシズムのディストピアを描いたSF小説。「世にも奇妙な物語」でドラマ化されたことでも有名。物語の結末の意味とは。〇〇主義者の欺瞞と、大衆の正義感の滑稽さを痛烈に批判する。その内容を徹底的に考察!
散文のわだち

夏目漱石『坑夫』あらすじ解説|最も評価が低い隠れた名作

夏目漱石の作品で最も評価が低い『坑夫』のあらすじ紹介。 漱石が職業作家になって二作目の小説、『虞美人草』に次いで発表された。漱石文学には珍しく、他者の体験を題材にしたルポタージュ小説になっている。村上春樹がフェイバリットに上げていることでも有名。作中で明かされた青年の抱える恋愛関係のもつれや、鉱山に入った青年の精神葛藤を徹底的に考察!
散文のわだち

夏目漱石『こころ』あらすじ解説|教科書の名作 乃木希典の殉死

夏目漱石のおすすめ代表作『こころ』のあらすじ紹介。 日本で最も売れている小説。現代文の教科書に掲載され今も広く親しまれる名作。一方で現代人の価値観では物語が理解できないという声も多い。先生の罪悪感の正体、先生が自殺を決意した理由とは。明治天皇の崩御と、乃木希典の殉死に注目して考察!
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