【中学国語】教科書掲載のおすすめ文学作品 本当に面白い小説と詩10選

中学教科書 おすすめ作品
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当時は何となく聞き流していた教科書掲載の文学作品。

大人になって、ふと読み返してみようかな、と思った方は必見!

本記事では中学校の国語の教科書に掲載されたことがある作品から、おすすめの小説と詩10選を紹介します。

気になる作品があれば是非読み返してみてください。

『注文の多い料理店』宮沢賢治

日本が誇る童話作家の代表作

■発表時期
1924年(大正13年)

■あらすじ
狩猟を楽しむイギリス風の紳士二人が訪れた山猫軒。そこは、客人に怪しげな注文をたくさんする料理屋だった・・・。

人間社会に痛烈なメッセージを放つ寓話作家、宮沢賢治。文明社会の弊害や、命の尊さを痛感させられる名著。

どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません

『注文の多い料理店/宮沢賢治』

②『トロッコ』芥川龍之介

大人の世界を垣間見る少年の複雑な思い

■発表時期
1922年(大正11年)

■あらすじ
8歳の良平が興味を持ったのは、工事現場で使われるトロッコ。ある時、気さくな土工にトロッコに乗せてもらったはいいが、知らないうちに遠くまで来てしまい、ついに日も暮れる。心細い感情を必死で堪え、良平は途方もない家路を満身創痍で走り続ける・・・。

社会に接触したときに、自分の思いを伝えられず、意に反する方向に流されていく、少年の繊細な心のうちを描いた傑作。

2009年には本作をオマージュした映画が公開されました。

良平は少時無我夢中に線路の側を走り続けた。時時涙がこみ上げて来ると、自然に顔が歪んで来る。

『トロッコ/芥川龍之介』

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③『少年の日の思い出』ヘッセ

日本で最も知名度が高いヘッセの作品

■発表時期
1931年(昭和6年)

■あらすじ
昆虫コレクションをする少年が、友人の蝶を盗んでしまい、そのことに苛まれる物語。少年時代の罪を引きずって、いつまでも成長しきれない「ぼく」の様子が描かれる・・・。

教科書掲載によって日本では異常に知名度が高い短編小説。作品にちなんで「ヘルマン・ヘッセ昆虫展」も開催されました。

そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな

『少年の日の思い出/ヘッセ』

④『走れメロス』太宰治

メロスとセリヌンティウスの誇り高き友情

■発表時期
1940年(昭和15年)

■あらすじ
暴君ディオニスに歯向かい、死刑を命じられたメロスは、妹の結婚式に参加するために、親友のセリヌンティウスに人質になってもらう。約束の時間に戻らなければ、親友が代わりに処刑される。メロスは友情と信頼を守るために、過酷な道中を走り続ける・・・。

太宰の精神が比較的安定していた時期の作品なので、太宰の入門編としておすすめ。

人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。

『走れメロス/太宰治』

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⑤『大阿蘇』三好達治

言葉のリズムと風景描写が素晴らしい詩

■発表時期
1937年(昭和12年)

■あらすじ
雨の中に 馬がたつてゐる」という一節を聞けば思い出される、偉大な詩人、三好達治の名作。言葉の流れ、言葉のリズムが、精妙に溶け合っていて、壮大な自然風景が頭に思い描かれる。

小説と違い、なかなか詩に手を出すのはハードルが高いかもしれませんが、他にも「測量船」など素晴らしい作品があるので、ぜひ彼の詩集を読んでみてください。

雨の中に 馬がたつてゐる 

『大阿蘇/三好達治』




⑥『サラダ記念日』俵万智

280万部のベストセラーを記録した現代歌人

■発表時期
1987年(昭和62年)

■あらすじ
現代歌人として最も有名な俵万智の代表作。何でもない日を記念日する麗しい乙女心が、多くの人々の心に刺さり、ベストセラーを記録しました。2020年には、多くの「いいね」を競い合う現代社会で、本作はたった一つの「いいね」で幸せになれる歌、という作者の呟きが話題になりました。

ちなみに、角川書店は本作の出版を断り、他社からの出版でベストセラーとなったことから、社長の角川は「人生最大の失敗だった」と語ったようです。

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

『サラダ記念日/俵万智』

⑦『山椒魚』井伏鱒二

岩屋から出れない哀れな山椒魚

■発表時期
1929年(昭和4年)

■あらすじ
2年間岩屋に籠った結果、その間に体が成長し、外に出れなくなった山椒魚の物語。自分の哀れな境遇を棚に上げ、山椒魚は他の生き物を嘲笑し、道連れにしてしまう・・・。

知識にかぶれた頭でっかちなはやがて身を滅ぼす、というメッセージが込められた作品。学生時代ではなく、大人になって読むと胸をえぐられます。

寒いほど独りぼっちだ

『山椒魚/井伏鱒二』




⑧『故郷』魯迅

封建社会を風刺する痛烈な中国文学

■発表時期
1921年(大正10年)

■あらすじ
大人になり故郷に帰省した主人公が、少年時代は親しかった友人と、地主と小作人という身分の壁を実感し、昔のような関係には戻れない物語。

封建的な制度によって格差が著しかった当時の中国の時代背景を知った上で読み返すと、単に悲しい物語ではなく、次の世代に込められた希望的なメッセージが見えてきます。

もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。

『故郷/魯迅』

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⑨『高瀬舟』森鴎外

安楽死と知足の問題を訴える社会派小説

■発表時期
1916年(大正5年)

■あらすじ
江戸時代に罪人を護送した高瀬舟。喜助は弟殺しの罪で高瀬舟に乗せられる。ところが弟は病気で働けなくなり、兄の負担を減らすため自殺を図り、死にきれなかったため、兄に留めをさすよう懇願したのだった。苦から救うための殺人は罪なのだろうか・・・

安楽死問題の裏には、実は中国に過剰な利権要求をしていた当時の日本の知足の問題が隠されている。安楽死のテーマは校閲を免れるためのカモフラージュだった!?

苦から救ってやろうと思って命を絶った。それが罪であろうか。

『高瀬舟/森鴎外』

『山月記』中島敦

醜いプライドのため虎になった男の話

■発表時期
1942年(昭和17年)

■あらすじ
若きエリート官僚である李徴は、その醜いプライドのために、周囲からの屈辱的な嘲笑に耐えられず、発狂して逃げ出し、虎になってしまう。自分の才に自惚れ、何も成し遂げなかった男の悲しい末路が描かれる・・・。

「虎になった男の物語」と聞けば誰しも心当たりがあるでしょう。醜い自尊心ばかりが膨らみ、その結果行動できない者は、人間の心を失い獣になる、という他人事とは思えない教訓となる寓話。

人生は何事をも為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短い

『山月記/中島敦』




おすすめ作品一覧

1『注文の多い料理店』宮沢賢治
2『トロッコ』芥川龍之介
3『少年の日の思い出』ヘッセ
4『走れメロス』太宰治
5『大阿蘇』三好達治
6『サラダ記念日』俵万智
7『山椒魚』井伏鱒二
8『故郷』魯迅
9『高瀬舟』森鴎外
10『山月記』中島敦

高校現代文の教科書掲載のおすすめ文学作品は下記記事で紹介しています。

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