川端康成おすすめ代表作10選ランキング|ノーベル文学賞作家の名作

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川端康成1 おすすめ作品

近代日本文学の頂点に立つ川端康成。

大正時代から戦後にかけて活躍し、1968年に日本人で初めてノーベル文学賞を受賞しました。

教科書に掲載されることがなく、難しい印象があるかも知れないが、実際は初心者でも読みやすい作品が多く存在します。

本記事では、川端康成のおすすめ代表作10選をランキング形式で紹介していきます。

ブログ筆者
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川端作品を読破した筆者が厳選したので、気になる作品があればチェックしてください!

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①『みずうみ』

■賛否を巻き起こした衝撃の問題作

発表時期   1954年(昭和29年)   
ジャンル長編小説
ページ数126ページ

■作品紹介
発表当初に賛否を巻き起こした、川端文学史上、最も前衛的な作品。

ストーカー癖を持った男の心理が、現実と幻想が入り混じった不気味な世界観で描かれる。「魔界」文学の傑作。

■あらすじ
桃井銀平は美しい女を見かけると尾行せずにいられない。ある女を尾行してハンドバッグを盗んだ銀平は、罪の恐怖から信州へ逃げ出す。そして軽井沢のトルコ風呂でマッサージを受けながら、過去に尾行した女の記憶を回想する・・・

この世の果てまで女を尾行するには殺すしかない。女の目の中の「黒いみずうみ」で泳ぎたい。

ストーカー男の異常な心理をあなたは傑作と呼ぶか、気持ち悪いと感じるか?

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➡︎『みずうみ』あらすじ解説

②『山の音』

■誰もが認める戦後文学の最高傑作

発表時期   1954年(昭和29年)   
ジャンル長編小説
ページ数309ページ

■作品紹介
川端の作家的評価を決定づけた、戦後文学の最高峰。『みずうみ』ではなく、こちらを最高傑作とする読者も多い。

敗戦の傷を負った当時の日本人が、愛も希望もなく、堕落しゆく姿が描かれる。

■あらすじ
会社の重役で還暦を迎えた信吾は、妻と息子夫婦と暮らしている。息子は新婚にも関わらず他所に女を作って帰って来ない。息子の妻は家族に黙って中絶する。さらに嫁に行った娘は、麻薬中毒の夫と別れて出戻りする。そして麻薬中毒の夫は他所の女と自殺を図る・・・

なぜ彼らは堕落し切っているのか。その背後には、倫理さえ崩壊した敗戦後の日本人の悲しみが潜んでいる・・・

■関連記事
➡︎『山の音』あらすじ解説

③『雪国』

■ノーベル文学賞の対象となった名作

発表時期   1937年(昭和12年)   
ジャンル長編小説
ページ数173ページ

■作品紹介
言わずと知れた川端文学の代表作で、ノーベル文学賞の選考対象になった。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」

この有名な一文に始まり、雪国という幻想的な異世界で、駒子と葉子2人の女性の生き方が美しい文章で描かれる。

■あらすじ
かつて体を重ねた芸者の駒子に会うため、島村は雪国へやって来た。駒子はある病人の男の治療費を稼ぐために芸者に身を崩した。しかしその男には葉子という恋人が存在する。互いに憎み合う駒子と葉子にはどんな秘密が隠されているのか・・・

物語に空白部分が多く、読者に解釈を委ねる作風になっているので、初見だと意味が分からないと感じるかも知れない。何度も読み重ねて魅力を味わう難解な作品。

■関連記事
➡︎『雪国』あらすじ解説

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④『古都』

■失われゆく京都の魅力を描いた風土小説

発表時期    1962年(昭和37年)   
ジャンル長編小説
ページ数221ページ

■作品紹介
近代化によって失われゆく日本古来の京都の美を描いた作品で、とくに海外からの評価が高い。

実際に京都に住んだ川端が、四季折々の風景や、祇園祭などの年中行事を舞台に、生き別れになった姉妹の物語を描く。

■あらすじ
京都の呉服屋の娘・千重子は、20年前に祇園の夜桜の下に捨てられていたのを今の両親に拾われた。そんな彼女は祇園祭の日に、自分と瓜二つの苗子と遭遇する。苗子は生き別れになった双子の妹だった。

千重子が由緒ある呉服屋の娘なのに対し、苗子は北山杉に奉公する貧しい村娘。運命の悪戯か、二人には交わることの許されない身分の違いが生じていた・・・

生き別れの双子というドラマチックな物語に加え、京都の美しい風土記としての魅力もある。

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➡︎『古都』あらすじ解説

⑤『千羽鶴』

■芸術的な美を追求した戦後の代表作

発表時期   1952年(昭和27年)   
ジャンル長編小説
ページ数239ページ

■作品紹介
芸術院賞を受賞した戦後の代表作で、『山の音』とセットで評価されることが多い。

ある婦人との罪深い恋愛の美しさが、室町時代の茶碗の名器である志野焼など、日本の伝統品の美と重ねて描かれる、あまりに川端らしい作品。

■あらすじ
知人が主催する茶会に出席した菊治は、亡き父の愛人・太田夫人と再会する。夫人は父の面影を宿す菊治に惹かれ、二人は一夜を共にする。父の愛人と関係を持った背徳感はあるものの、菊治もまた、人間の女ではないような妖艶な夫人に惹かれる・・・

太田夫人には、文子という娘がいる。夫人の妖艶さを受け継いだ文子に対しても、菊治は罪深い欲求を抱いてしまう・・・

罪を犯してでも求める愛欲を、川端は芸術的な美に昇華する。それはのちの『みずうみ』に繋がる「魔界」の美学がテーマになっている。

⑥『伊豆の踊子』

■伊豆を旅した作者の実体験

発表時期   1926年(大正15年)   
ジャンル短編小説
ページ数41ページ

■作品紹介
川端文学の初期の代表作で、伊豆を旅した19歳の作者の実体験が元になっている。教科書にも掲載される表題作のほか、3遍が収録されている。

普遍的な名作として計6回も映画化され、吉永小百合や山口百恵が主演を務めた。

■あらすじ
孤児の憂鬱に耐えかね旅に出た青年は、天城峠で旅芸人と出会い、踊子の少女に惹かれる。下田まで旅を共にする中で、踊子の人間的な温かさに触れ、青年は少しずつ憂鬱を回復していく。そして東京へ帰る日が近づくと、青年は不思議な感傷に誘われるのだった・・・

当時、差別される身分だった踊子との交流には、友情とも愛情ともつかぬ、不思議に甘い青春の思い出が秘められている。

40ページほどの短編なので入門におすすな作品である。

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➡︎『伊豆の踊子』あらすじ解説

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⑦『眠れる美女』

■川端エロティシズムの金字塔

発表時期   1960年(昭和35年)   
ジャンル中編小説
ページ数116ページ

■作品紹介
『みずうみ』と並ぶ前衛的な作品で、毎日出版文化賞を受賞した。三島由紀夫が絶賛したことでも知られている。

睡眠薬で眠った美女と添い寝をする秘密のクラブ、というエロと退廃が混ざった衝撃的な問題作は、『みずうみ』同様に好き嫌いが分かれるだろう。

■あらすじ
江口老人は、全裸で眠る美女と添い寝ができる秘密の館を訪れる。性行為は禁止されており、既に性欲が枯れた老人だけが利用できる。

江口老人はみずみずしい美女の肉体を通して、若い頃に駆け落ちした恋人、嫁入り前に処女を奪われた自分の娘、結核で死んだ母親を回想し、やがて訪れる死を見つめているのだった・・・

併録作品『片腕』は、美しい娘の片腕を一晩借りるという物語で、この1冊を通して川端文学の前衛に触れることができる。

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➡︎『眠れる美女』あらすじ解説

⑧『女であること』

■女の哀しみを描く川端文学きっての長編

発表時期   1956年(昭和31年)   
ジャンル長編小説
ページ数688ページ

■作品紹介
女性美の表現に長けた川端が、真っ向から女性の哀しみを描く。

600ページ越えの超大作だが、他作品に比べて読みやすい内容なので、前衛的な作風が苦手な人におすすめである。

■あらすじ
父に捨てられた母の弱さを嫌悪する少女さかえは、大阪から家出して、東京の知人・佐山夫婦の世話になる。さかえはワガママで気まぐれで小悪魔な性格で、幼馴染の光一を誘惑したり、佐山の妻・市子に同性愛のような独占欲を見せたりして、周囲の人間をかき乱していく。

しかし、こうしたさかえの滅茶苦茶な言動には、自分が女である事実を否定したい、哀しい葛藤が秘められていた・・・

小悪魔な少女の波瀾万丈な姿は、ただただ面白い物語として読めるので入門におすすめである。

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➡︎『女であること』あらすじ解説

⑨『舞姫』

■『山の音』と対になる戦後文学

発表時期   1951年(昭和26年)   
ジャンル中編小説
ページ数244ページ

■作品紹介
『山の音』と同様、敗戦後の日本の荒んだ家族を描いた作品。川端文学の中では注目度が低いが、作中で初めて「魔界」という言葉が登場したことで知られる。

夢を諦めた元バレリーナの母、その夢を託された娘、妻の財産にたかる父、人生に冷め切った息子。荒んだ家族関係を通して、敗戦後の日本人の哀しみが描かれる。

■あらすじ
元バレリーナの波子は、今はバレエ教室を営む二人の子供を持つ母である。夫婦関係は冷え切り、夫に内緒で結婚前の恋人と逢瀬を繰り返す。戦争恐怖症の夫は、次の戦争に備えて外国に逃亡するため、裕福な妻の財産を確保しようと企んでいる。

母の夢を託された娘の品子は、一生懸命バレエの練習に励むが、しかし自分が一流の舞姫になれないことを自覚している。そして息子の高男は、両親の荒んだ関係や、この国の未来について、無気力で無関心な態度を取っている。

実質バラバラになった家族に、明るい日本の未来は待っているのだろうか。

他作品に比べて平坦な内容なので、ある程度川端文学を読んでから挑戦するのがおすすめである。

■関連記事
➡︎『舞姫』あらすじ解説

⑩『少年』

■中学時代の同性愛経験を告白した随筆

発表時期   1948年(昭和23年)   
ジャンル中編小説
随筆
ページ数148ページ

■作品紹介
50歳を記念に全集を刊行することになった川端は、知られざる中学時代の同性愛の経験を作品の中で告白する。

当時の日記や書簡を引用した小説風の随筆で、日本における同性愛文学の走りと言われている。

■あらすじ
中学時代の川端は、寄宿舎で同室だった清野少年と、毎晩のように抱擁を交わし唇で愛撫し、深い愛情で結ばれていた・・・

お前の指を、手を、腕を、胸を、頬を、瞼を、舌を、歯を、脚を愛着した。僕はお前を恋していた。

幼い頃から家に女気がなかった川端は、ある年齢まで男に性欲を感じていた。しかし清野少年へ向けられた愛情は、性欲を超えた信仰に近い深い繋がりがあった・・・

同性愛というテーマに目を惹かれるが、実際は若き日の作者について知る資料的な意味合いが強い作品なので、一番最後に読むことをおすすめする。

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➡︎『少年』あらすじ解説

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