有島武郎おすすめ代表作7選|芥川龍之介と並ぶ大正の文豪

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有島武郎 おすすめ作品

大正時代を代表する文豪、有島武郎

キリスト教の博愛をテーマにした作品が多いことから、芥川龍之介と並んで女性ファンが多かったと言われています。

そんな有島武郎は、愛人と心中するという悲惨な最期を遂げており、苦悩の多い人生でも知られています。

本記事では、有島武郎のおすすめ代表作7選を紹介していきます。

ブログ筆者
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①『お末の死』

■明治時代の貧困層を描いた作品

発表時期   1914年(大正3年)   
ジャンル短編小説

■作品紹介
子供でさえ不景気という言葉を口にするような明治中頃。父と兄を立て続けに亡くした14歳のお末は、貧困や流行病のために不穏になっていく家庭で、罪の意識を抱いてる。母親や姉と衝突し、絶望の淵に落ちるまでのお末の様子が描かれる、あまりに生々しい物語。

札幌農学校で教員を務めていた時代に執筆された初期の作品。明治中期以降の札幌の貧困層を描いた作品として資料価値が認められている。

②『カインの末裔』

■旧約聖書を題材にした農夫の物語

発表時期   1917年(大正6年)   
ジャンル短編小説

■作品紹介
妻と子と馬を連れた仁右衛門が、北海道の農場で一旗揚げようとする物語。皆が寝静まってからも粉骨砕身働き、僅かに暮し向きが良くなったと思いきや、立て続けに不幸が押し寄せる。全ては仁右衛門の身から出た錆だった・・・?

旧約聖書にて楽園を追放されたアダムとイヴの子こそ、カインだ。実はカインは弟殺しの罪である呪いをかけれていた。その呪いこそ、本作の重要なテーマになっている。

③『小さき者へ』

■我が子に向けた感動的な手記

発表時期   1918年(大正7年)   
ジャンル短編小説

■作品紹介
結核で妻を亡くした有島本人が、我が子に向けて書いた手記が物語になっている。妻に病名を知らせる時の苦痛、病名を知った妻が二度と子と会わない決心をした理由、そして有島が子に伝えたかった感動的なメッセージ、涙なしでは読めない名作。

妻の死は有島の人生において大きな転換期となっている。その後の有島が破滅的な道を歩み、最終的に自殺をするに至った原因を知るのに、本作は重要な文献となっている。

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④『生まれ出づる悩み』

■芸術家を志す者の苦悩とは・・・?

発表時期   1918年(大正7年)   
ジャンル中編小説

■作品紹介
男は今までの仕事を捨て文学者になったものの、思うような創作ができず思い悩んでいる。そんな彼は同じ境遇の青年と出会い激しく共感する。画家を志すが、困窮のために漁夫となり、絵を描く時間を割けない青年だ。芸術に身を捧げたい者への祈りが込められた、苦悩と希望の物語。

実際に有島武郎は44歳の頃に、創作力の衰えに気づき筆を絶っている。文学者・有島が抱えていた苦悩や葛藤を知ることができる重要な作品だ。

⑤『或る女』

■狂気のような肉食女子の恋愛

発表時期   1919年(大正8年)   
ジャンル長編小説

■作品紹介
有島作品の中で唯一の長編大作かつ代表作。恋愛結婚をした葉子は、2ヶ月で離婚する。その後新たに、既婚者に心惹かれアメリカへ発つが、その船中で事務長に恋をして帰国する。まるで狂気のような肉食女子の恋愛と、その末の社会的な敗北が描かれている。

個性や本心を抑圧する当時の社会道徳の中で、激情のまま恋愛をする女性の闘いがテーマになっている。心のうちではもっと自由に生きたいと思っていた当時の女性に強く支持され、リアリズム文学の最高傑作となった。

⑥『惜しみなく愛は奪ふ』

■愛についての独特な思想が語られる随筆

出典:Amazon
発表時期   1920年(大正9年)   
ジャンル随筆

■作品紹介
愛は与えるものではなく、奪うものである、という思想で綴られた代表的な随筆。与えるというのは表面的な話で、実際に人を愛するとは、相手のすべてを奪って自己のものにすることだ、と有島は主張している。まるで理想論を排した、利己的・暴露的な内容は非常に興味深いものである。

禁欲主義、妻の死、姦通罪、心中など、女性に対する愛の問題に酷く固執していた有島の内面を除くことができる作品である。ここまで愛に直向きで、激しい作家は彼くらいだろう。

⑦『一房の葡萄』

■少年時代の過ちを描いた童話作品

発表時期   1920年(大正9年)   
ジャンル短編小説、児童文学

■作品紹介
自分の所有する絵の具では美しい絵が描けないと、少年はクラスメイトの上等な絵の具を盗んでしまう。過ちを犯し、暗い気持ちになった少年を救ったのは、美しい西洋人の先生だった。少年がクラスメイトと仲直りするきっかけは、先生が与えた一房の葡萄にあった・・・?

厳格な家庭に生まれ、英語系のミッションスクールに入学させられた、少年時代の有島の孤独と疎外感が題材になっている。キリスト教的な思想で綴られる、まさに有島らしい童話である。

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