中島敦おすすめ代表作10選|教科書の名著から短編集まで紹介

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中島敦おすすめ おすすめ作品

言わずと知れた昭和初期の文学、中島敦。

33歳という短命のうちに、20数作品あまりを遺し、いくつかは学校の教科書で親しまれています。

そんな中島敦は生前はほとんど評価されず、死後に名声を上げ、今では近代文学の重要な人物とされています。

本記事では、中島敦のおすすめ代表作10選を紹介します。

ブログ筆者
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中島敦を読破した筆者が、厳選して紹介しています!

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①『山月記』

教科書掲載鉄板!虎になった男の話

発表時期   1942年(昭和17年)   
ジャンル短編小説

■作品紹介
中島敦の代名詞となる作品。
高校現代文の教科書に掲載されているため、誰しも一度は触れたことがあると思います。

エリート官僚で自尊心の強い李徴が、詩人を志すも上手くいかず、官僚に出戻りして、かつての同僚や部下に仕える立場に。その屈辱に耐えられず発狂して疾走した彼は、なんと虎に変身していた・・・。
臆病な自尊心を飼い慣らした結果、何をも成し遂げずに破滅していく惨めな人間の姿が描かれています。

②『文字禍』

「文字の霊」が人間に災いをもたらす?

発表時期   1942年(昭和17年)   
ジャンル短編小説

■作品紹介
代表作『山月記』と一緒に雑誌掲載された実質のデビュー作。

メソポタミア文明でお馴染み、チグリス・ユーフラテス川上流に位置した、アッシリア帝国が舞台の物語です。夜の図書館から聞こえる「文字の霊」の話し声。老博士が研究を進めるうちに、文字の霊は人間に災いをもたらす力があると判明します。本来、人間が操るはずの文字。いつしか人間が文字に操られるようになっている・・・。

文字情報以外の事実は存在しないとされる、浅薄な合理主義に警笛を鳴らす寓話です。

③『牛人』

サイコホラー要素の強い奇妙な物語・・・

発表時期   1942年(昭和17年)   
ジャンル短編小説

■作品紹介
中国古典「春秋左氏伝」を元にした作品。

ある夜、自室の天井が迫ってくる夢を見た主人公。近くにいた牛に似た男が、落ちてくる天井を支えて助けてくれました。それから数年後、かつて一夜を共にした女性が、その時に出来た子供を連れて訪ねてきます。なんと、その子供の顔は、例の夢の牛人にそっくりでした・・・。
本妻の息子と、愛人の息子、後継問題で小競り合いが生じ、牛人の息子の恐ろしい正体が露わになる・・・?

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④『悟浄出世』

■『バケモノの子』の題材になった作品

発表時期   1942年(昭和17年)   
ジャンル短編小説

■作品紹介
西遊記の登場人である沙悟浄が、三蔵法師一行と出会うまでの期間を描いた物語。

あらゆる物事に「なぜ?」と考えずにはいられない沙悟浄は、「自分とは何か?」という疑問に苦しんでいます。彼は多くの賢人の元を訪ね、教えを説いて貰います。虚無主義、行動の重要性、快楽主義。あらゆる思想に触れた悟浄は、かえって何を信じればいいのか分からなくなります。そんな悟浄は夢の中で観音菩薩のお告げを聞き、三蔵法師一行の旅に加わることにするのでした・・・。

古典的な物語に、中島敦らしい思弁家の苦悩を組み合わせた作品です。

⑤『悟浄歎異 ―沙門悟浄の手記―』

『悟浄出世』の続編!三蔵法師との旅

発表時期   1942年(昭和17年)   
ジャンル短編小説

■作品紹介
旅の一行に加わった悟浄が、冷静な目で孫悟空、三蔵法師、猪八戒を分析する物語。

悟浄は、悟空を真の天才と認めています。生命力溢れ、過去の出来事に囚われず、因襲や世間的名声にも屈しない生き方を尊敬しているのです。三蔵法師に対しては、内に秘めた尊さ、正しく美しいものを求める崇高さに、魅了を感じています。怠け者の猪八戒でさえ、来世の極楽よりも現世を愛し執着する生き方は、悟浄には尊敬に値するのでした。一行に加わり3人の異なる魅力に接触する中で、悟浄はかつての苦悩を掻っ払うような熱意を見出していく・・・。

⑥『かめれおん日記』

教員時代の作者の苦悩が綴られた日記

発表時期   1942年(昭和17年)   
ジャンル中編小説

■作品紹介
中島敦の教員時代の自伝的小説。

生徒から貰ったカメレオンを飼育することになった主人公。彼は精神的な蟠りを抱えており、その最もたる原因は、身を打ち込める仕事を持っていないことでした。習慣や環境に支配されて失われる自我、その絶望的な境遇で、それでも捨てきれないない自意識に辟易しています。

小説家として日の目を見ず、やりたくもない教員を勤めていた当時の中島敦の葛藤が読み取れます。

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⑦『光と風と夢』

芥川賞候補になった唯一の中編小説

発表時期   1942年(昭和17年)   
ジャンル中編小説

■作品紹介
『ジキルとハイド』で有名な英国の作家スティーヴンソンを主人公にした伝記小説。芥川賞候補にも選出。(受賞ならず)

主人公スティーヴンソンは療養のため、南国のサモア諸島に移住します。サモアは白人の植民地でしたが、スティーヴンソンは原住民と友好的に交流します。島内の政治問題についても、彼は先住民のために尽力します。その傍らで、スティーヴンソンの、作家として苦悩する心情も同時に語られます。

生涯をサモアで終えた天才作家の、長閑でありながら、怒涛でもある人生が、伝記的に描かれています。

⑧『名人伝』

■生前最後に発表された作品

発表時期   1942年(昭和17年)   
ジャンル短編小説

■作品紹介
生前最後に発表された作品。寓話性が強く、皮肉が効いた物語。

天下第一の弓の名人を志す紀昌は、師匠に従事して修行に励んだ結果、もはや師さえも超える勢いでした。それでも向上心が止まない紀昌が次に従事したのは、弓を使わずに鳥を射る仙人でした。この仙人の元での修行を終えた紀昌は、「弓をとらない弓の名人」という超人の領域に達していたのでした・・・。

果たして「弓をとらない弓の名人」は本当の名人なのか?

⑨『弟子』

孔子と弟子の奇妙な関係を描いた物語

発表時期   1943年(昭和18年)   
ジャンル短編小説

■作品紹介
主人公の子路が、儒教の開祖・孔子の門弟となってから、衛の政変で死ぬまでの物語。

荒くれ者の子路は、賢人を辱めてやるつもりで孔子を尋ねたのですが、すぐに彼の偉大さに気づき弟子入りします。師弟一行が中国各地を渡り歩く旅中、子路は何度も孔子に問答を仕掛けます。子路は最も手のかかる弟子なので、孔子の思想に食ってかかっては諭され、人生についての教養を高めていきます。やがて貫禄が出た子路は、一つの街を治めるまでに成長していくのでした・・・。

⑩『李陵』

■『キングダム』の子孫の代を描いた物語

発表時期   1943年(昭和18年)   
ジャンル短編小説

■作品紹介
死後に発表された最後の遺作。漫画「キングダム」の主人公・李信の子孫にあたる、李陵が主人公。

3万を超える敵の遊牧民族に対して、勇敢に立ち向かった李陵は、敵国の捕虜になってしまいます。時期を見計らい脱走を計画していました。しかし、その醜い自尊心のために、自国を裏切る羽目になる悲劇が描かれています。同時に、不条理の中で自らの執念を貫く司馬遷や蘇武といった、李陵とは対照的な人間の生き様も描かれるため、より李陵の惨めさが増すのでした・・・。

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